PROFILE

MACKA-CHIN

足立区出身。
NITRO MICROPHONE UNDERGROUNDのメンバーとして活動し、ラッパーとしてはもちろん、アーティストへの楽曲プロデュースやトラック制作などもこなすHIP HOP MENTALを兼ね備えたミュージシャン。セルフプロデュースのソロアルバムのほかトラック集やDVD作品、HP音楽、CM音楽など多岐にわたって制作。またMABOやMONTIENとしてもコンビを組み多くの作品を発表。音楽以外の活動も活発で、イベントオーガナイズやフリーペーパーの連載 、PVの監督などマルチに才能を発揮。最近ではHIP-HOP,HOUSE,AFRO,JAZZ,SAMBA,FUNK等ドラムブレイクを軸としたジャンルレスな選曲が話題を呼び、DJの営業も多く全国各地活発にこなしている。色んな意味で目が離せないMCであり、プロデューサーであり、DJであり、ビジュアルクリエイターである。

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October 16 2013 / 16:10:39

あとがき

あとがき

 本日アルバムを6年半ぶりに発売することができました。数字にすると凄く久々というか、そんなにか!という長い年月ですが、雑誌等のインタビューでも触れましたが、何もしてなかったわけでもなく、NITROの活動含めインストトラックアルバム、楽曲提供、DJ活動、MIX CDなどリリースしてましたが、ラップアルバムが6年半ぶりということでして、自分でもそんなに経っていたのかというくらいアッという間でした。
 近年商業化する日本語ラップ業界ですが、僕はそんな業界のペースに寄せて自分の作品を創ることはなく、数字で囲まれている世界だからこそ、自分を失わないように根拠の無い自信で音楽にウソをつかず作品を創ってきました。音楽にはファッションの様に流行り廃りがありますが、僕自身は流行や何も、体と心ひとつ、僕のスタイルしかありません。何かに寄り添うより、僕自身をハダカで表現していくことこそが、僕の音楽を通しての表現であり、僕の生き方だと思ってます。
 今回のアルバムタイトル"Incompleteness Theorem"とは"不完全性定理"という意味で、わかりやすく説明すると、どんなに正しい事も証明できないものがあるということです。人それぞれ顔も違ければ声も違う、もちろん考え方だって違うしそれで良いと思う、答えなんてありゃしねーよ!ってこと。今回のアルバムで僕自身はこう思ってるけど、みんなはどう思う?みたいなことをアルバムタイトルにしました。
 3.11以降音楽を含め藝術の意味を考えました。僕は音楽を生業として生きてきたけど、世間の優先順序的な意味も踏まえて、それどころじゃないでしょ!なんてのを目のあたりにしました。全開でやって来た事を全否定されてしまった気がして、さすがに参りましたが、今こうして新しい作品を創り、カタチにする事ができました。それはやっぱり、僕が音楽を通して過ごした経験をみんなに伝えたいと改めてそう思ったからです。確かに派手に見える音楽業界、数字に囲まれてる世界だけど、それ以上に全国、全世界と、音楽を通してたくさんの人に出会い、たくさんの経験をしてきました。東京に住んでいるのに、日本中に仲のいい友達がたくさんいます。そして、彼らからそれぞれの文化や伝統、生活習慣や祭り事、言葉の違いや食文化などなど、たくさん色々な事を教えて頂きました。自ら心を開き、親友になり、今の時代を、時間を、シェアする、それこそが僕が音楽で得た財産だと思ってます。経験と親友、そして知恵や知識は、僕が音楽を通して得た最高な財産です。それを今この時代に、伝えたいと改めて思いました。
 最近は音楽を取り巻く環境が凄く変わりつつあります。アナログからデジタル、クラブの商業化やイベント化、そして風営法、音楽レーベルやCDショップ、音楽雑誌などの衰退化などなど。偉そうな事は言えませんが、この日本が、世界が、大変な時代を迎えている今、音楽を含めたアートは凄く面白いモノがたくさん生まれてきてる感じが凄くします。ネット環境が当たり前になりつつあり、誰もが表現者になれる今、スタイル泥棒もそりゃいるだろうけど、自分という魂を表現する人が増えているのも確かです。だからこそ、自分に無理せず、ウソ偽りなく表現する自分のスタイルというものが大事な気がします。僕はデビューアルバムから単にアメリカのマネだけでなく、日本の楽器なども率先して取り入れ、ジャンルの垣根なしに、マイスタイルを表現して来たつもりですが、今やっとそういう時代が遂にきた!という感じも感じます。これから先、みなさんがイイと思った事は堂々と取り入れて、今まで得た経験を上手に繋げていって貰えたらいいんじゃないかなぁ〜と思います。
 難しい話にずれてしまいましたが、今回のアルバムは、そんなジャンルが関係ない時代になってるからこそ、流行り関係なく、今僕が思うスタイル "原点回帰そして初期衝動であったかい音色" で創りまとめあげました。トラックは弾きではなく、スライスアンドチョップというアート。言葉はパーティーより生活密着型のブルーススイッチ。簡単に言えば、流行の真逆を行くひねくれ者アンド変わり者なのかもしれませんが、これも僕の、僕なりの、音楽と長く付き合ってきた、長く付き合ってこれた、秘訣でもあります。是非たくさんの人に届いてくれたら嬉しいし、みなさんとシェアできればと思っております。
 長くなりましたが、この場を借りて今回のアルバム作成において携わってくれたGRUNTERZ及びレーベルスタッフ、関係者のみなさん、そして心をサポートしてくれる全国の友達、ありがとうございます!感謝。

2013.10.16.WED. MACKA-CHIN

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